2026年03月12日
皆さん、こんにちは!Foodie&Keyの作者です。
3月28日に開催される自作キーボードイベント、キーケットへの出展に向けて、毎日制作を進めています。
今日は、今回のイベントで初お披露目となる、私にとって非常に思い入れの強い新作スタンドについて、その制作工程のこだわりや裏話をじっくりとお話しさせてください。
私のブランド「Foodie&Key」のコンセプトは、PCデスクに向かうのが楽しくなるという体験を提供することです。
私たちは、キーキャップを単なるキーボードの部品とは考えていません。
それは、工場の製造ラインや食べ物の物語を凝縮した、手のひらサイズのジオラマ・アートなんです。
実用性だけでなく、視覚的な癒やしや、手にした瞬間のサプライズという独自の価値をお届けしたいと考えています。
これまで、ラーメンのキーキャップならどんぶり型の器を、ポップコーンの作品なら映画館のトレーをイメージしたスタンドといったように、それぞれのテーマに合わせた専用の台を用意してきました。
それらは個性的で楽しかったのですが、今回のキーケットに向けて、ブランド全体で一目で私の作品だとわかるような、統一感のあるアイコンを作りたいという思いが強くなりました。
そこで、全ての作品に共通で使える、スタンド作りに取り掛かりました。
今のデザインにたどり着くまでは、何日も悩み、たくさんのアイデアがボツになりました。
最初に着手したのは、アーケードゲーム機をイメージしたパッケージ兼スタンドでした。
筐体の中にキーキャップが入っていて、下の蓋を開けると取り出せるという、遊び心満載のギミックを考えていたんです。
でも、試作を重ねるうちに、自分のブランドイメージはアーケードゲームそのものではないかもしれないという違和感が出てきてしまい、採用を見送りました。
次に試したのはカプセル型のパッケージです。
ところが、いざ作って中に入れてみると、箱の中で影ができてしまい、せっかくの繊細な造形や色が暗く沈んで目立たなくなってしまったんです。
中身が主役なのに、それが引き立たないのは本末転倒ですよね。
納得のいく形が見つからず、時間だけが過ぎていきました。
自分らしいデザインってなんだろう?と悩みながら、ふと自分の制作デスクを見渡したとき、目に飛び込んできたのが、毎日フル稼働している3Dプリンターのフィラメントスプールでした。
これだ!と直感しました。
私自身の制作工程を象徴するアイテムであり、ここから新しい作品が紡ぎ出されていくワクワク感を表現するのに、これ以上ふさわしいものはないです。
そうして、スプールをメインに据えた新しいスタンドのデザインが決定しました。
ここからが、今回の制作で最もこだわったポイントです。
このスプール型スタンド、実は一つひとつがキーキャップに合わせたオーダーメイドのような作りになっています。
まず、スプールの中心に巻かれたフィラメント部分に注目してください。
ここは、セットするキーキャップのメインカラーに合わせた3色の配色で構成されています。
この配色を決定するまでに、何パターンもの色の組み合わせを試し、キーキャップを乗せた時に最も美しく見えるバランスを追求しました。
フィラメントの質感を出すために、3Dプリンターの出力設定も細かく調整し、本物らしい巻き具合を表現しています。
さらに、このスタンドは見た目だけではありません。
中央には実際にカチカチと押せるキースイッチを内蔵しているんです。
スタンドとしての強度を保ちつつ、キースイッチを隙間なくぴったりと収めるための設計には、ミリ単位の精度が求められました。
キーキャップを差し込んだ時の感触が最高のものになるよう、内部構造の微調整を何度も繰り返しています。
このスタンドは、コンパクトな円形なので、イベント会場への持ち運びも簡単です。
デスクの上では、本物のフィラメント棚のように縦に積み重ねたり、横に並べたりしてディスプレイすることができます。
たくさん並べると、自分だけのミニチュア工場がデスクに広がっていくような楽しさがあります。
今回のキーケットでは、このこだわりのスプール型スタンドを、全種類のキーキャップにおまけとしてお付けします。
単なる付属品ではなく、これ自体が一つの作品として満足していただけるクオリティを目指しました。
さらに、購入してくださった方には、ブランド独自の資産としてデザインしたメニューコイン(オリジナルチップ)なども同梱する予定です。
これらを手に取った瞬間に、あぁ、買って良かったなと心から満足していただくことが、私の何よりの願いです。
現在、会場で皆さんに最高の状態でお披露目できるよう、一つひとつ丁寧に3Dプリンターで出力し、手作業での仕上げを行っています。
機能性やコストパフォーマンスだけが重視されがちな世界ですが、Foodie&Keyはデスクを彩る遊び心という未開拓の場所で、皆さんに驚きを提供し続けたいと思っています。
3月28日のキーケットでは、色とりどりのスプールたちがずらりと並ぶ、私らしいブースを作る予定です。
PCデスクを自分だけの特別な空間にしたいと願う皆さまと、作品の物語について直接お話しできるのを、今から本当に楽しみにしています。
ぜひ、会場でこのカチカチとした打鍵感と、スプールの一体感を体験してみてくださいね。
当日、皆さまにお会いできるのを心よりお待ちしております!